社会福祉法人は、社会福祉事業という公益性の高い事業を実施することを目的とした非営利法人です。
社会福祉法人には既存制度では対応しきれない生活困窮問題等への支援など、地域社会での貢献活動を主体的、積極的にかつ創意工夫をもって進めていきます。社会福祉法人が、自らの使命を果たし、社会福祉事業の主たる担い手として、また地域福祉の最後のセーフティーネットとして、長期的な視座をもって地域に貢献しなければなりません。
社会福祉法人の使命は、社会や地域への貢献であり、そのためには自らの経営の透明性(説明責任・アカウンタビリティ)をはかることが重要となります。私たちは、情報開示を積極的に行います。(法人概要 経営情報 公益的取り組みの実施状況 第三者評価受審の有無など)
社会福祉法人経営のガバナンスは重要な課題です。社会福祉法のもと、コンプライアンス重視の運営を行います。所轄庁の実施する法人監査・事業監査・指導及び外部監査のほか、第三者評価を実施しております。
上記に加え、特別養護老人ホーム音羽台レジデンスにおいては、2018年にISO9001認証を取得し、自主的にガバナンスが進むように取り組んでいます。
統括マネージャー 高橋 寛昌
生き心地の良さは、本人たちにしかわかりません。私たちは、本人たちにどうしたら良いか聞ききます。
特養音羽台レジデンスには、入居者さん達のみで構成する自治会「音羽会」があります。私たちが困った時には、音羽会に相談。一緒に考えて下さいます。地域に向けて開催するお祭りの出し物や給食懇談会の開催、家族勉強会への参加、地域サロン発表会への参加など。
介護の本質は、生活の援助です。自立を支援も本人たちと考える。私たちが大切にしているポリシーです。
私たちは、特養をお看取りの場所(最期の場所)として考えています。最後まで寄り添うことを約束します。
毎年、退居される方の8割はお看取りをさせていただいた方達です。2割の方は、病院での長期療養を理由に退居されます(医療的な管理が必要になった方達です)。
私たち介護に携わる者の使命は、最後まで寄り添うことと考え、積極的にお看取りについてご家族やご本人と「死」について対話をします。対話を重ねながら、死を自然なこととして共有し、「どう生きたいか」「どう死にたいか」を共有します。
特養も地域の家の一部です。入居をしたら、地域との縁が切れるようではいけません。地域のお祭りやイベントに積極的に参加します。また、地域の方を招いたお祭りや学習会を開催しています。入居されている方も積極的に参加できる環境作りも大切です。
「食べる事」=「生きる事」である為、当施設では最期までその人の尊厳を守りその人らしく健康に生活していただけるように、食べる力の支援を重点的に行っています。平成27年2月より、日本歯科大学と連携し、ミールラウンド、内視鏡検査などの摂食嚥下機能評価を実施。誤嚥性肺炎の予防はもちろん、入居者の状態に合わせた食事姿勢や、食事環境、また入居者本人や家族の思いにできる限り添えるよう、食事形態を多職種で協力しながら考え、楽しみを持てる食事ができるように支援してきました。平成28年8月より、根本的に誤嚥性肺炎を減らしていきたいという職員の思いから、食事中だけではなく、日常的に口腔内の清潔を保ち衛生状態を良くしていく必要があると考え、また睡眠中など気付かないうちに口腔内の細菌が肺に入ってしまう不顕性肺炎のリスクにも注目し、口腔ケアを積極的に取り組むことにしました。
協力歯科医院の医療法人社団皓有会 小山歯科クリニック、医療法人社団翔舞会 エムズ歯科クリニックの二つの歯科医院と協力し、歯科医師、歯科衛生士、介護士、看護師、管理栄養士、理学療法士、相談員、介護支援専門員などすべての職種で、最期まで口から食べることを支援していくこと、ひとり一人の入居者の生活を支援することを目的とし、食べる力支援プロジェクトを発足し実践しています。
園長 徳永 享子
子どもにとっての遊びは、成長に欠かせないものです。子どもは遊ぶことが仕事ですから。とは言っても、遊びの中身も時代とともに大きく変化をしています。昔と違って子どもの遊びが、鬼ごっこやおままごとのような遊びから、スマホや携帯ゲームなどに変化している状況です。
子どもの頃に外遊びで自然に触れることは、人格形成において良い影響を与えると言われています。外遊びは、子どもにとって非常に大切なものなのです。
子どもたちが元気に熱中している姿は、とても輝いているように見えます。身近な自然環境を最大限に活用し、外あそびや食育活動を推進して子どもたちの健やかな成長に繋げられるようにしたいですね。
福祉は対人サービスであり、感情労働とも言われます。
一番大切にしていることは、職業倫理。簡単に言い表すと「自分が人にされて嫌なことはしない」という母からの教え。そこに介護や看護、相談援助職としての専門性を付加した職業倫理を醸成します。
法人は、この職業倫理をもって仕事ができる環境を作り、安心して働ける職場環境を作ります。長期的な視座に立ち、その時々の視点を大切に人財育成に取り組みます。
法人内の職員を対象に、階層に応じた研修を実施しています。
それぞれ、外部講師による年間を通じたプログラムです。
<管理職研修 3回/年> 事業体の管理者が対象です。
<指導者研修 6回/年> 部門のリーダーが対象です。
<スキルアップ研修 4回/年> 学習意欲のある方、どなたでも参加できます。
知識のアップデートを目的に以下の研修を実施します。より多くの職員が参加できるように、同じ研修を1日に2回、5日間の合計10コマ実施します。
<研修項目>
権利擁護(身体拘束適正化含む)感染対策 事故対策 看取り援助 褥瘡対策 認知症ケア
防災対策 緊急時対策 コンプライアンス
私たちが提供しているケアの振り返りを目的に、特養ではユニット毎、他は部門毎に1年に1度の事例発表を行います。発表された事例について共有し意見を出し合うことで、知識と経験を共有します。
オリエンテーション(2週間)
入職してから1週間は、座学にて、法人理念、職業倫理、介護知識及び技術の確認を行います。その後、1週間かけて他職種研修を行い、他職種協働の理解を深めます。
プリセプターシップ (2〜3ヶ月)
オリエンテーション終了後に配属。配属先にてプリセプターシップ を実施します。プリセプターシップ は先輩職員とマンツーマンの関係を作り、理念、職業倫理、ケアの根拠(アセスメント)、介護計画の内容理解をベースに指導をします。すぐにプリセプターと夜勤も行い、1日を通した生活の援助を学びます。ともに話し合い、プリセプターの元を卒業したら、OJTの期間を1カ月程度設し、1人前として働き始めます。入職してから4〜5ヶ月後を想定しています。
オリエンテーション(1週間)
座学にて、法人理念、職業倫理、介護知識、技術の確認を行います。その方のキャリアに応じて内容を変更しています。全くの未経験の方には、初任者研修相当の内容の研修を実施します。
その後、他職種研修を実施し、他職種協働の理解を深めます。
OJT(on the job training)
1ヶ月程度、OJTの期間としています。未経験の方については、それ以上の期間を設定しOJTを行います。
介護福祉士を取得するために必須となっている「実務者研修」については、その受講料を法人が負担をします(※条件あり)。
他に、介護福祉士、社会福祉士、正看護師、管理栄養士の資格取得の際には、各種登録料相当のお祝い金を贈呈します。
人財育成室は、職員にとって安心して働ける職場を作るための組織です。研修計画の立案、キャリアアップのための制度作り、ライフステージが変わっても働きやすい職場であるためのルール作りを行います。また、新入職の方の定期面談、また退職する方、妊娠から出産まで、職場復帰後の面談などを通じて、より働きやすい職場を作るため、管理者への意見の提言なども行います。
4月及び10月に上長による面談を実施します。年間及び半期の目標を設定し目標を達成するための方法を一緒に検討し達成の度合いを評価します。人事考課では、目標設定とその達成度や、仕事の成果、仕事のプロセス、仕事を遂行するための能力などを評価し、賞与等に反映をさせます。
介護職の離職の理由の上位は腰痛です。腰痛の発生は仕事だけならず、日常生活にも影響を及ぼし、生活の質を下げる原因ともなります。特に入居者のトランス等の身体介護の負荷の大きい特別養護老人ホームでは、腰痛を予防すること及び、安全安楽なトランスファーを実施することを目的に「移乗用リフト」を各ユニットに設置しています。腰部に負担の大きな、抱え上げるようなトランスファーは実施せず、すべて移乗用リフトを使用します。
年に2回の腰痛検診を実施します。結果に応じ、配置医師と相談し専門医を紹介します。初回受診料は法人で負担をいたします。
また、特別養護老人ホームに常駐する理学療法士が、腰痛の発生の原因となる、普段何気なく実施している日常の介護動作を分析し、アドバスを実施することで、腰痛の発生の予防、軽減を図ります。
法人としてジャパンEAPシステムズと契約。仕事上のパフォーマンスに影響を与えうる個人の悩みや心配ごとを、所属する企業、団体等には全く知られることなく、専用のカウンセラーに相談できるプログラムです。
法定で定められた健康診断(夜勤実施者は年2回)の他に、35歳以上の職員を対象に、同グループのクリニック(高田馬場)にて、人間ドックを年に1回実施いたします。基本料金は法人にて負担をいたします(オプションは別途料金がかかります)。